夢紀行logo 流氷をもとめて 前編(平成9年3月15〜23日)

まえがき
 年度末にまとまった休暇が取れることになり、何処へ行こうかと思案していたところ、 テレビで流氷を見て「これだ!」と思い、春間近の北海道へ流氷を求めて旅立ちました。 クルマの方はスタッドレスを装着。また、定番になっている車中泊は北海道の気象条件を 考えると自殺行為になりかねないので、今回は初めて ユース・ホステル(以下YH)を使うことにしました。また、 今回の旅のもう一つのテーマである廃線跡巡りは夢紀行別冊 「夢の跡を訪ねて」にまとめました。

◆ 1日目(3/15) 自宅〜直江津
フェリーにて
▲フェリーにて

 昼近くまで惰眠をむさぼり、慌てて荷物をまとめて千葉の自宅を出たのが13:30頃。武石から 京葉道路、環7、県道を通り外環三郷へ。そのまま外環に乗り、関越へ入る。時間は15:35。 本当は高崎で降りてR18を走ろうかとも思ったが、そう すると直江津に22:30には着かないと判断し、上信越道の小諸まで行くことにする。小諸ICに 17:30頃到着。あとはR18をひたすら走り続ける。上田の市内に入る手前だったと思うが、リヤ カーを引いた自転車が近づいてくる。最初は近所の物売りかと思ったが、リヤカーの貼り紙を 見ると日本一周をしているらしい。リヤカーには駄菓子屋で売っていそうなおもちゃなどを積 んでいた。リヤカーの主は初老の男性であった。この先何処へゆくのであろう。
 長野市内ので夕食を取り、途中の除雪ステーションで 30分程仮眠を取る。周りにはまだ雪が残っている。上越市内に入り コンビニで食料を調達。直江津港についたのは21:30頃で あった。乗船手続きをして、フェリーに乗り込む。寝台に入り早々と寝る。23:55に直江津港 を出港。

◆ 2日目(3/16) 直江津〜室蘭
 お昼過ぎに目が覚めると船は秋田沖を航行中であった。今回も日本海は穏やかでまるで湖を 走る遊覧船のように静かだ。船内は映画館や風呂、ゲームコーナ、レストラン、バーなどがあ り退屈しない。私の場合、お昼近くまで寝て、あとはデッキに出て景色を眺めたり、レストラ ンでお茶を飲んだりして過ごすことが多い。16:30室蘭港到着。室蘭を少し散策して、 R36で室蘭市内のYHに向かう。今晩の宿、 室蘭YHは丘の上にあり、太平洋と室蘭市街を見下ろせる絶好のロケーションである。建物は やや古く、典型的なYHと言ったところか。私は今日がYH初体験なので、まず会員証を作る。 \2,500也。今日は食事が出ないということで外に出かける。雪は思ったより少ないのだが、 一歩路地へ入るとアイスバーン状態の所が沢山ある。気を付けなければ。と書きつつも実は 東室蘭駅前ですべってひやっとしたのである。^^; 夕食は輪西駅前のラーメン屋で中華そば (\500也)を食べる。
 YHに戻り、明日の計画を練る。同宿の人がいるのだが、どうも仕事で来ているらしく一向 に話す気配が無い。結局一言も言葉を交わさぬままであった。

白鳥大橋 室蘭YH
▲もうすぐ完成予定の白鳥大橋 ▲室蘭YH

◆ 3日目(3/17) 室蘭〜池田
D51
▲農家の庭先に放置されているD51

 朝食を取り、9:00にYHを出発。R36を苫小牧に向けて走る。道路に雪は全く無い。途中の 白老で給油。レギュラーがリッター\100也。思ったより安い。苫小牧から R235に入る。ここまでは4年前 に来た時と同じルートである。国道沿いの高速道路(日高自動車道)も大分完成していた。富川 からR273に入る。幌毛志の手前でD51を発見。普通の農家の庭先と思われる場所に放置して あった。(写真左) 幌毛志で 富内線跡を訪ねる為、道道に入る。

幕別町の道道にて
▲幕別町の道道にて

 日高町でR273と別れR274へ。日 勝峠は予告通り、アイスバーン状態であった。^^;;; しかし、これもスピードを落として慎重 に走れば恐れることはない。峠を越えると真っ白な十勝平野が見えた。清水町でR38に合流する。 時間は15:00過ぎ。今日の宿を決めなくては。一番近い池田町の池田北のコタンYHに電話で予 約する。帯広ではお約束の六花亭へ。時間があったので 広尾線跡を訪ねることにした。R236を下り、 まずは愛国駅へ。ここは駅舎が残っており、交通記念館となっていた。次に大正駅。ここは ホームしか残っていなかった。最後は幸福駅。ここは2度目である。雪に埋もれたディーゼル カーが悲しげであった。幕別町まで道道を走るのだが、一部アイスバーン状態であった。^^;  途中、一直線のところで記念撮影。(写真右)

 池田駅前の「よねくらで」ステーキ丼を夕食とする。さすがにステーキを駅弁にした店だけに 肉は柔らかく、タレも美味であった。(^_^) その池田駅前で珍しい物を発見した。シャリオの タクシーである。エンジンはディーゼルだった。
 今日の宿、北のコタンはアットホームなYHであった。ペアレントは京都出身の関西弁丸出し の人である。この日の宿泊者は私一人であった。そのため、ティータイムではペアレントから 色々と流氷やその他の情報を仕入れることができた。

シャリオのタクシー 池田北のコタンYH
▲珍しいシャリオのタクシー ▲池田北のコタンYH

 中編へつづく。

中編  夢紀行