夢紀行logo 続 北海道の旅(平成7年7月12〜16日) 後編


◆ 3日目 三笠〜上士幌
 昨夜は夜中に激しい雨が降り、下は水たまりが出来ていた。テントであれば浸水していたか も知れない。さあ、今日はいよいよ富良野でラベンダーを見るぞ! R12を走ってすぐに 「日本一長い直線道路」の看板が見えた。うーん、確かに地図で見ると一直線だけど、街中を 通るのでその実感はあまり無い。空知川を渡ってR38に入る。芦別で道の駅「スタープラザ芦別」 に寄る。ここで夕張ならぬ芦別メロンを買う。空知川沿いに走るR38を快調に走り富良野ヘ入る。 何はともあれラベンダー畑を見つけなくてはならない。地図などを頼りにさまようとありました。 小さいながらラベンダー畑が。その後、ファーム富田でもう一度ラベンダーを鑑賞して富良野駅へ。 駅前の食堂で昼食を取る。
 富良野を後にして再びR38を東へと走る。途中、道の駅「南ふらの」に寄る。狩勝峠付近は凄 い霧で視界が10mもあったろうか。帯広で六花亭の本店に 寄り、お土産を買う。

ラベンダー畑 狩勝峠付近
▲ラベンダー畑 ▲狩勝峠付近で

 R241を北上しながら10年前の 地図のコピーを見る。この道に沿って 国鉄士幌線が走っていたのだ。まず 中士幌駅跡を探すが見つからない。次に士幌駅跡を探す。ここは割と簡単に見つかった。 先程探した中士幌駅の駅名板がここにあった。駅の外れではライダーが一人テントを 張っていた。
 さて、そろそろ今夜の宿を決めなくてはならない。足寄湖の道の駅まで行こうと考えていた ところに「ナイタイ温泉」の看板が目に入り、急遽そこに泊ることに決めた。案内板に従って 車を走らせるが、どんどん山の中へ入って行く。少し不安になった時に明りが見えた。ちょっ と高そうだな思い、一瞬ためらったが兎に角値段だけでも聞いてみよう。フロントで値段を聞 くと意外と安かったので泊ることにした。この宿は「亀の子荘」と言い、オーナの趣味で亀と 名の付くあらゆる物をロビーに飾っていた。食事も美味しく、温泉もなかなか良かった。これ で8,000円は正直安いと思う。

士幌駅跡 亀の子荘
▲士幌駅跡 ▲亀の子荘

◆ 4日目 上士幌〜岩内
 今日で北海道最終日だ。宿のおかみさんのお見送りを受け出発。まずは 道の駅「足寄湖」に 寄る。まだ朝早い為か、人がいない。取り敢えずスタンプを押す。足寄駅前のすぐ近くに 「千春の家」の看板。観光名所になっているらしい。螺湾で道道に入る。途中からダートとな るが、私のFFレガシィでも十分に走ることの出来る道だ。 目指すはオンネトー。ここには湯の滝(写真左)と天然の温泉がある。温泉にはライダーが一人 お湯に浸かっていた。ただし、現在では調査の為お湯に浸かることは出来ない。

湯の滝 石北峠にて
▲湯の滝 ▲石北峠にて

 R240に入り相生に立ち寄る。 ここは旧国鉄相生線の終点、北見相生駅の あった所だ。駅舎はバスターミナルとなって第二の人生を送っていた。構内跡は鉄道公園に なっていた。津別町では駅跡をなかなか見つけることが出来なかった。それらしき所はあるの だが、住宅地となっている。何気なく見つけた古い街の案内板に駅が記されていた。間違いな い、やはりあの住宅地が駅だったのだ。周りを良く見ると、駅前旅館だった建物が残っていた。 この町は鉄道があった過去を忘れようとしているのであろうか。
 津別から道道、R39を経て旭川へ。R12を深川まで走りR233へ。北竜町から R275に入って、 道の駅「サンフラワー北竜」に立ち寄る。 ここは特産品のひまわりを使った物が多く、またホテルも併設している。ひまわりの湯で汗を 流し、ひまわり丼を夕食とした。ひまわり丼とは、ひまわりの種を餌にして育てた豚肉に味を 付けて、ご飯にのせたものです。
 さて、今日は岩内23時55分発のフェリーを予約してあるので、のんびりはしていられない。 札幌に入った頃には21時近かった。23時に何とか岩内のフェリーターミナルに到着。予約番号 を告げて乗船。いよいよ北海道ともお別れだ。

◆ 5日目 岩内〜自宅
 夏の日本海は本当に穏やかである。前回の時もそうであったが、船酔いなど無縁である。 もっとも、台風が来れば話しは別だろうが。今回は二度目ということもあって、前回とは違った 旅が出来た。ただ走るのも良いが、その土地の生活を少しでも垣間見る旅も良いものである。 次回は冬の終わり頃の北海道を訪ねてみたいと思う。
 今回は総走行距離約2,600km、燃費は約12km/リッターであった。

 続 北海道の旅 おわり。

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