Alcyone SVX

たちがめざしたもの

 アルシオーネSVX。このクルマは、スバルの新しいシンボルである。私たちは、 SVXを本音でつくった。こんなクルマに乗ってみたい、こんなクルマが欲しい、 こんなクルマであって欲しい。エンジニアとして、またドライバーとして、自分 たちの気持ちを素直に表現したクルマである。だからこそ、技術的にも、そして 精神的にも、SVXはスバルのシンボルと呼ぶにふさわしいと思う。

THE PHILOSOPHY OF GRAND TOURER より

 SVXはアルシオーネ(AX)の後継車として開発が進められ、平成元年のモータショーでそのプロトタイプが 公表された。平成3年9月にほぼショーモデルそのままの形で発売された。新開発のEG33D 3,300cc水平対向 六気筒DOHCエンジンに全幅1,770mmのスバル初の本格的3ナンバーボディ。そのエクステリアは巨匠ジウジ アーロがデザインを担当し、究極の4WDシステムと言われるVTD-4WDを搭載した、まさにスバルしか創り 得ない本格的Grand Touring Carであった。しかしながら、スバル車としては異例の300万円を大きく 越える価格と発表直後のバブル崩壊、Grand Touring Carというコンセプトが日本では受け入れられなか ったなど、販売面では発売当初から苦戦を強いられた。装備を若干落とした廉価版を出すなどの努力を したが、販売を大きく伸ばすことのないまま平成8年末をもって生産を終了した。

序章

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